仮説実験授業

授業風景
科学くらぶ無限で行っている「仮説実験授業」について紹介します。

仮説実験授業とは

「仮説実験授業」とは,板倉聖宣氏(いたずら博士)が提唱した科学教育法です。「授業書」というテキストにそって授業を行います。

[問題]→[予想]→[討論]→[実験]→[結果]

という流れをとおして科学の重要な概念を理解できるように[問題]と[お話]が配置されています。

「予想」がなければ「実験」じゃない!

皆さんは「実験」というと,どんなことを思い浮かべますか。試験管やフラスコで薬品を混ぜたり,機械や実験装置を動かしてみたりすることでしょうか?
しかし,それだけでは「作業」「操作」であって,「実験」とは言えないのです。
「実験」というのは,自分で結果を「予想」してそれを「確かめる」ために行うことです。つまり,「予想」をしなければ「実験」とは呼ばないのです。
実験前には,どのような結果が出てくるかを予想してもらいます。予想をすると結果が気になりますよね。 予想を持って,どのような結果になるのかを確かめる。自分でやらなくても,予想を持って結果を見つめる。それを「実験」というのです。

決着は実験で!

自分で予想をしたら他の人がどのように考えているのか知りたくなります。 そこで,自分がどのような予想をしたのか発表し合います。 そして,意見を言いたい相手がいたら討論(相手を説得するために自分の意見の正しさを主張し合う)します。 結果は普通の塾や学校みたいに先生が決めたり,教科書や参考書で決めたりしません。実験で確かめるのです。

「理解度」と「楽しさ度」で授業を評価

ひとつの「実験授業」が終わると,生徒の皆さんに,その授業の「理解度」と「たのしさ度」を評価してもらいます。 両方とも5段階で評価してもらいますが,この評価が科学の授業では決定的に重要だと考えています。 そこで,生徒の皆さんが「楽しい」「役立ちそうだ」と言ってくれるような教材や実験を集めて「たのしい授業」をやり続けたいと思っています。